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2011年03月22日更新
「新しい日露関係・専門家対話(2011)」の延期について
 

吹浦  忠正

    
  ユーラシア21研究所では安全保障問題研究会(袴田茂樹会長=青山学院大学教授)との共催に より、3月21、22の両日、東京・赤坂の日本財団ビルで、「新しい日露関係・専門家対話(2011)」 を開催することになっておりましたが、ロシア側と調整の結果、2ヶ月ほど延期し、5月22、23の両日ころに同じ会場で開催することになりました。

  ロシア側のカウンターパートはロシアの世界基金(ヴャチェスラフ・ニコノフ理事長)、          ロシアのための統一基金(ヴャチェスラフ・ニコノフ総裁)。 ニコノフ総裁はスターリン時代の      モロトフ外相の孫に当たる人で、メドヴェージェフ大統領、プーチン首相ときわめて強く連携している ブレインと言われている人です。

  この「対話」は故・末次一郎安全保障問題研究会事務局長(当時)の尽力で、1973年にから始まったもので、日露両国で交互に開催され、今回の会議は通算29回目に当たるものでした。

  私は第1回目の会議以来、この会議にかかわってまいりましたので、初めての延期に複雑な思いがします。というのは、最初に会議を設定するときに、いかなる事態があってもこの会議を続けようと  双方で話し合い、アフガニスタン侵攻(1979)年、ソ連邦崩壊(1991年)、同時多発テロ(2001年)などのときでも、予定通り、真摯な話し合いを続けてきたという伝統があるからです。

  しかし、今回の場合は、観測史上日本で最大の規模という「東日本大地震」とそれにともなう原発事故に基づくものでした。ですから、日本側としては「全ての準備を完了した。しかし、この震災は未曾有のものであり、予定通り来日するか否かは貴国側次第である」との趣旨の文書を15日に送ったのですが、ロシア側からは翌日までに返信があり、調整の結果5月に延期となったものです。

  これに先立ち、ニコノフ総裁からは震災の翌日、お見舞い文が寄せられ、ロシア人の暖かい気持ちの一端を見る思いがしました。

  外務省からの情報によると、モスクワの日本大使館には数百人の人々が花束を持って記帳に訪れているということです。

  私どもとしては、今回の地震への被災者支援に尽くすべく、15日、仙台出身の柴田良彦事務局長 を故郷に難民を助ける会派遣第二班員として派遣し、仙台市宮城野区の市立中野中学校を拠点に 救援活動にあたっています。

  第二次世界大戦戦勝記念日の制定、択捉島での軍事演習、メドベージェフ大統領の国後島訪問 など、この半年、日露間にはさまざまな問題があり、話し合うべき点は多いのですが、私どもとしては何としても北方4島の返還を実現して、日露間に真の平和友好関係を樹立することをめざし、さらに 微力を尽くしてまいりたいと思います。

  みなさまのさらなるご理解、ご支援をお願いいたします。


吹浦 忠正 : ユーラシア21研究所理事長